
冬になると窓際がひんやりと冷え、暖房をつけてもなかなか部屋が暖まらない。
夏は冷房をつけているのに、部屋全体が暑く感じる。
このようなお悩みをお持ちの方は少なくありません。
実はその原因、エアコンや暖房器具ではなく「窓の断熱性能」にあるケースが非常に多いのです。
住宅の断熱というと、壁や屋根をイメージされがちですが、
室内の快適性を大きく左右しているのは「窓」です。
窓を見直すことで、冬も夏も快適な住まいへと近づけることができます。
なぜ家は冬寒く、夏暑くなるのか?
「築年数が経っているから仕方ない」
「暖房やエアコンの効きが悪いだけ」
そう思われがちですが、実は多くの住宅で、寒さ・暑さの最大の原因は“窓”にあります。

夏の暑さは、窓から大量の熱が入り込んでいる
夏場、外気温が高い状態では、強い日差しと外の熱が窓を通して室内に侵入します。
図のとおり、夏は住まいに入ってくる熱の約68%が窓からです。
これは、
-
■ 壁や屋根よりも
-
■ 床や換気口よりも
圧倒的に窓の影響が大きいことを意味します。
特に単板ガラスの窓や、アルミサッシの窓は、日射熱をそのまま室内へ通してしまうため、
-
■ 冷房をつけても室温が下がりにくい
-
■ 窓際が特に暑く感じる
-
■ エアコンが常にフル稼働になる
といった状態になりやすくなります。
冬の寒さも、半分は窓から逃げている
一方、冬はどうでしょうか。
暖房で暖めた室内の熱は、約50%が窓から外へ逃げているとされています。
これは、
-
■ 屋根や壁よりも
-
■ 床よりも
窓が最も大きな熱の出口になっているということです。
特に、
-
■ 単板ガラス
-
■ アルミサッシ
-
■ 築年数が経った住宅の窓
では、外の冷気がダイレクトに伝わり、
-
■ 窓際がひんやりする
-
■ 足元が冷える
-
■ 暖房をつけてもなかなか暖まらない
といった症状が起こります。
壁や屋根を断熱しても、窓が弱点になる理由
「断熱材は入っているはずなのに寒い」という声は少なくありません。
その理由は、窓が“断熱の弱点”になっているからです。
いくら壁や屋根の断熱性能を高めても、熱の出入りの半分以上を占める窓が古いままでは、
-
■ 夏は熱が入り
-
■ 冬は熱が逃げる
という状態は改善されません。
そのため、家全体の快適性を高めるには、まず窓の断熱対策を行うことが最も効果的なのです。
窓の断熱対策で得られる効果
窓の断熱対策は、「寒さ・暑さを和らげる」だけのものではありません。
住まい全体の快適性・安全性・経済性にまで影響します。
ここでは、窓の断熱性能を高めることで得られる主な効果を、具体的にご紹介します。
冬でも窓際が冷えにくくなり、足元まで暖かくなる
断熱性能の低い窓では、窓ガラスやサッシ部分が冷え、その冷気が室内へ伝わります。
その結果、
・窓際だけ極端に寒い
・足元が冷える
・暖房をつけても体感温度が低い
といった不快感が生まれます。
内窓設置や高断熱ガラスへの交換を行うことで、窓表面の温度低下を抑えられ、部屋全体の体感温度が安定します。
夏の冷房効率が向上し、涼しさが長持ちする
夏場は、外の熱や日差しが窓を通して室内へ入り込み、冷房で冷やした空気がすぐに失われてしまいます。
断熱性能の高い窓にすることで、
・外からの熱の侵入を抑える
・冷房で冷やした空気を逃がしにくくする
という両方の効果が得られます。
その結果、
・エアコンの設定温度を下げすぎなくてよくなる
・部屋の涼しさが長持ちする
といった変化を実感しやすくなります。
冷暖房費の削減につながり、家計にやさしい
窓の断熱性能が高まると、冷暖房効率が向上するため、エアコンの稼働時間や負荷を抑えることができます。
その結果、
・冬の暖房費
・夏の冷房費
の両方を抑えやすくなります。
断熱対策は、毎月の光熱費に影響するリフォームのため、長期的に見てもメリットが大きいのが特徴です。
室内の温度差が少なくなり、住まいが快適になる
断熱性能が低い住まいでは、
・リビングは暖かいが廊下は寒い
・部屋ごとに温度差が大きい
といった状態になりがちです。
窓の断熱対策を行うことで、外気の影響を受けにくくなり、部屋ごとの温度差が小さくなるため、家全体で快適に過ごしやすくなります。
結露の発生を抑え、住まいを傷めにくくする
冬場に発生しやすい結露は、室内外の温度差が大きいほど起こりやすくなります。
窓の断熱性能を高めることで、
・窓表面の温度低下を抑制
・結露が発生しにくい環境に近づく
といった効果が期待できます。
結露が減ることで、
・カビやダニの発生リスク低減
・窓枠やクロスの劣化防止
にもつながります。
ヒートショックのリスク軽減につながる
冬場のヒートショックは、急激な温度変化が原因で起こります。
窓の断熱対策により、
・室内の温度差が小さくなる
・暖房の効きが安定する
ことで、ヒートショックのリスクを抑える効果も期待できます。
ご高齢の方がいるご家庭や、将来を見据えた住まいづくりにも有効です。
防音・防犯といった副次的な効果も期待できる
内窓設置などの断熱対策では、
・外の音が入りにくくなる
・窓が二重になることで防犯性が向上する
といった副次的なメリットも得られる場合があります。
断熱対策をきっかけに、住まいの快適性と安心感を同時に高めることができます。
暮らしの質(QOL)が向上する
窓の断熱対策によって、
・寒さや暑さを我慢しなくてよくなる
・エアコンに頼りすぎない生活ができる
・一年を通して過ごしやすい住環境になる
結果として、日々の暮らしの満足度が大きく向上します。
窓の断熱対策|主な解決方法
窓の断熱対策には、住まいの状況やご希望に合わせた複数の方法があります。
「どれが一番良い」という単純な話ではなく、住宅の条件・築年数・ご予算・お悩みの内容によって最適な対策は異なります。ここでは、代表的な窓の断熱対策を仕組み・効果・向いているケースごとに詳しくご紹介します。
おすすめ工事
解決方法① 内窓(二重窓)設置
断熱効果を最も実感しやすい方法
内窓とは、今ある窓の内側に、もう一つ新しい窓を取り付ける方法です。
「二重窓」とも呼ばれ、断熱対策として非常に効果的です。
▶ 内窓が断熱に強い仕組み
内窓を設置すると、既存の窓と新しい窓の間に空気層ができます。
この空気層は、
・外の冷気や熱を伝えにくい
・室内の暖かさ・涼しさを逃がしにくい
という特性を持ち、断熱材と同じ役割を果たします。
そのため、
・冬は外の冷気を遮断
・夏は外の熱の侵入を抑制
と、季節を問わず高い断熱効果を発揮します。
◎内窓設置で期待できる効果内窓を設置することで、次のような効果が期待できます。 ・窓表面の温度が下がりにくくなる 断熱対策だけでなく、結露対策・防音対策にもつながる点が内窓の大きな特長です。 |
▶ 内窓が向いている住宅・ケース
内窓は、次のような方に特におすすめです。
・築年数が経っている住宅
・アルミサッシ・単板ガラスの窓が多い
・冬の寒さ、夏の暑さをしっかり改善したい
・マンションにお住まいの方
・工事期間を短く抑えたい
1窓あたりの工事時間も短く、住みながら施工しやすい点も魅力です。
解決方法② ガラス交換(複層ガラス・Low-E複層ガラス)
見た目を変えずに断熱性能を高めたい方へ
ガラス交換は、既存のサッシはそのまま使用し、ガラス部分だけを断熱性能の高いものに交換する方法です。
▶ 複層ガラスとは
複層ガラスは、2枚のガラスの間に空気層を設けた構造になっています。
単板ガラスに比べて、
・熱を伝えにくい
・室内外の温度差を和らげるといった断熱効果があります。
▶ Low-E複層ガラスの特徴
Low-E複層ガラスは、ガラス表面に特殊な金属膜をコーティングしたガラスです。
この金属膜が、
・熱の移動を抑える
・室内の暖かさ・涼しさを保ちやすくする
といった働きをします。断熱タイプと遮熱タイプがあり、断熱タイプは冬の寒さ対策に向いています。
◎ガラス交換で期待できる効果・窓の断熱性能が向上 部分的な断熱強化や、見た目を重視したい場合に選ばれることが多い方法です。 |
▶ ガラス交換の注意点
・サッシがアルミの場合、断熱効果には限界がある
・窓のサイズや仕様によって対応できない場合がある
・内窓ほどの体感変化を感じにくいケースもある
そのため、「しっかり断熱効果を実感したい」場合は、内窓との比較検討が重要になります。
内窓とガラス交換の違いを整理
| 比較項目 | 内窓(二重窓) | ガラス交換(複層・Low-E) |
|---|---|---|
| 断熱効果 | ◎ 非常に高い | ○ 向上する |
| 夏の暑さ対策 | ◎ 効果が高い | ○ 一定の効果 |
| 冬の寒さ対策 | ◎ 窓際まで暖かい | ○ 改善は感じられる |
| 冷暖房効率 | ◎ 大きく向上 | ○ 向上 |
| 結露対策 | ◎ 発生を大幅に抑制 | ○ 軽減される |
| 防音効果 | ○ 期待できる | △ ほとんどない |
| 防犯性 | ○ 向上する | △ ほぼ変わらない |
| 見た目 | 室内側に窓が増える | ほぼ変わらない |
| 工事内容 | 窓の内側に新設 | ガラスのみ交換 |
| 工事時間 | 短い(1窓あたり約1時間) | 短い |
| マンション対応 | ◎ 対応しやすい | ○ 条件次第 |
| 費用対効果 | ◎ 高い | ○ 内容による |
どちらが優れている?ではなく「向いているかどうか」
比較表を見ると、断熱効果・体感温度の改善という点では、内窓の方が優れているケースが多いことが分かります。
特に、
-
■ 冬の寒さ・夏の暑さをしっかり改善したい
-
■ 窓際の冷えをなくしたい
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■ 結露や騒音も同時に対策したい
といった方には、内窓が向いています。
ガラス交換が向いているケース
一方で、ガラス交換が適しているケースもあります。
-
■ 室内の見た目を変えたくない
-
■ 既存サッシの状態が良い
-
■ 部分的に断熱性能を高めたい
-
■ 内窓を設置するスペースが確保できない
このような場合は、ガラス交換でも一定の断熱効果を得ることができます。
迷ったら、まずは内窓の検討がおすすめです
内窓とガラス交換を比較すると、断熱効果・体感温度の改善・冷暖房効率といった点で、内窓の方が効果を実感しやすいケースが多いのが特徴です。
特に、
・冬の寒さ、夏の暑さをしっかり改善したい
・窓際の冷えや暑さが気になる
・結露や音の悩みもあわせて対策したい
という方には、内窓設置がバランスの良い断熱対策と言えます。
一方で、住まいの状況やご希望によっては、ガラス交換の方が適している場合もあります。
大切なのは、「どちらが良いか」ではなく、ご自宅に合った方法を選ぶことです。
2026年 補助金を活用した断熱リフォームについて
窓の断熱対策は、国の住宅支援制度において重点的に支援されやすいリフォーム内容です。
内窓設置や高断熱ガラスへの交換といった工事は、これまでも省エネ性能の向上を目的とした補助制度の対象となってきました。
2026年も、大好評の『先進的窓リノベ補助金』継続決定!
2026年、窓の断熱リフォームを対象とした「窓リノベ補助金」が正式に決定しました。
これまで以上に内容が強化され、断熱性能の高い窓リフォームを行うことで、高額な補助金を活用できる制度となっています。
2026年 窓リノベ補助金のポイント
2026年の窓リノベ補助金では、以下の点が大きな特徴です。
・特大サイズの窓が新たに補助対象に追加
・これまで以上に補助金額が拡充
・補助金上限は最大100万円
窓のサイズや施工内容によっては、補助額が大きくなるケースも期待できます。
内窓は「Low-E(Sグレード)」が基本条件に
2026年の窓リノベ補助金では、内窓に関する基準が明確化されています。
・Aグレードの内窓は補助対象外
・Low-E仕様の内窓(Sグレード)が基本条件
単なる二重窓ではなく、高い断熱性能を備えた内窓が求められる制度内容となっています。
そのため、これから内窓設置を検討される方は、「補助金対象となる仕様かどうか」の確認が非常に重要です。
高断熱ガラス交換も補助対象として決定しています‼
2026年の窓リノベ補助金では、Low-E複層ガラスなどの高断熱ガラスへの交換工事も、補助対象として正式に決定しています。
対象となるのは、
・断熱性能を高める複層ガラス
・Low-E膜を使用した高断熱ガラス
・制度で定められた性能基準を満たす製品
といった、窓の断熱性能向上に明確な効果があるガラス交換です。
内窓の設置が難しい場合でも、ガラス交換によって補助金を活用した断熱リフォームが可能になります。
補助金を活用するために注意したいポイント
2026年の窓リノベ補助金を活用するには、
・補助対象となる製品・グレードを選定すること
・制度の要件に沿った工事内容であること
・申請時期や予算上限を把握しておくこと
が重要です。
特に、工事後の申請ではなく、着工前の確認が必須となるため、事前相談が欠かせません。
補助金を活用した断熱リフォームは、早めの検討がおすすめです
補助金制度は、
・予算上限に達すると受付終了
・申請が集中しやすい
といった特徴があります。
2026年の窓リノベ補助金は内容が充実している分、早い段階での相談・準備が有利になります。
|
福岡で2026年 窓リノベ補助金を活用した断熱リフォームをご検討中の方へ トラストホームでは、2026年の窓リノベ補助金制度を踏まえ、 ・Low-E(Sグレード)内窓のご提案 に対応しています。 「内窓とガラス交換、どちらが自宅に合うか知りたい」 といったご相談も歓迎です。まずはお気軽にお問い合わせください。 |

お悩み別解決‼お悩みにあった解決方法をご紹介

外からの騒音や住まいからの音漏れを気にしている方

猛暑日などの室内に侵入する日射を改善したい方

安心・安全に暮らしたい方
窓リフォーム
福岡で窓の断熱対策をご検討中の方へ
住まいの寒さや暑さは、窓を見直すことで大きく改善できるケースが少なくありません。
2026年は、内窓(Low-E・Sグレード)や高断熱ガラス交換が補助対象となる「窓リノベ補助金」を活用できる年でもあります。
トラストホームでは、お住まいの状況やご希望を丁寧にお伺いしたうえで、
・内窓設置が適しているか
・ガラス交換が可能か
・補助金の対象になるか
といった点を含め、無理のない断熱リフォームプランをご提案しています。
戸建・マンション問わず対応可能です。
「まずは話だけ聞いてみたい」「補助金が使えるか知りたい」
という段階でも構いません。
窓の寒さ・暑さでお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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