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アスベスト入りスレート屋根もカバー工法で解決!

屋根施工前

【施工前のスレート屋根】

スレート屋根は、一般的に軽量で耐久性が高く、コストパフォーマンスに優れる屋根材として広く利用されています。しかし、古いスレート屋根にはアスベスト(石綿)が含まれている場合があります。アスベストは強度や耐熱性に優れた素材ですが、健康へのリスクがあることが判明し、現在では使用が禁止されています。

今回、株式会社F様では、屋根の老朽化により雨漏りが発生していたことから、屋根リフォームのご相談をいただきました。
状態は非常に悪く【割れや欠けが目立ち】【表面の剥離】【柔軟性の喪失】【腐食やサビの発生】【素材の分解】【屋根全体に苔やカビが広がる】がみられます。劣化した屋根を放置すると、アスベスト繊維が飛び散り、それを吸い込むことで肺に深刻な健康被害を引き起こす恐れがあります。また、雨漏りや屋根の崩壊によって建物内部が損傷し、修理費用が大幅に増える可能性もあります。

 

アスベスト入りスレート屋根のリフォーム方法

カバー工法で解決!

カバー工法は、既存の屋根材を撤去せず、その上に新しい屋根材を重ねるリフォーム方法です。アスベスト入りスレート屋根の場合、この工法は以下のような多くのメリットがあります。

  1. アスベストの飛散リスクを最小限に抑える
    既存の屋根を撤去しないため、アスベスト繊維が飛散するリスクを大幅に減らせます。
    ・屋根材がそのまま残るため、作業中に発生する粉じんがほとんどありません。
    ・特にアスベストを含む屋根材の処理には厳しい規制があるため、飛散リスクの回避は大きな安心につながります。
  2. コスト削減
    ・屋根の撤去作業が不要なため、撤去費用や処分費がかかりません。
    ・アスベストを含む廃材の処分には特別な手続きと費用が必要ですが、カバー工法ではその費用を削減できます。
    ・結果として、リフォーム全体のコストが抑えられるため、予算に余裕が生まれます。
  3. 工期の短縮
    ・既存の屋根材を撤去する必要がないため、作業工程が簡略化されます。
    ・工期が短くなることで、リフォーム中の生活への影響を最小限に抑えることができます。
    ・台風シーズン前や緊急のリフォームにも迅速に対応可能です。
  4. 屋根の耐久性・断熱性の向上
    ・新しい屋根材を重ねることで、屋根の強度がアップします。
    ・屋根が二重構造になるため、断熱効果や防音効果が向上します。
    ・夏の暑さや冬の寒さを和らげ、快適な住環境を実現します。
    ・雨漏りのリスクも軽減され、耐用年数が延びるメリットがあります。
  5. 建物全体の外観向上
    ・新しい屋根材を使用することで、見た目が美しくリフレッシュされます。
    ・選べる屋根材には、金属屋根(ガルバリウム鋼板など)や軽量屋根材があり、住宅のスタイルや予算に応じて最適なものを選べます。
  6. 環境への配慮
    ・アスベストを含む廃材を撤去しないため、特別な処理を必要としない分、環境への負荷が軽減されます。
    ・廃材が出ないことで、地球環境への配慮にもつながります。

アスベスト入りスレート屋根のリフォームをカバー工法で行うと、アスベストの飛散リスクを抑えつつ、費用を削減し、耐久性や断熱性を向上させることができます。また、環境や法規制にも配慮した方法であり、多くのメリットが得られるリフォーム方法です。

 

スレート屋根のカバー工法|施工手順と具体的方法

アスベスト入りスレート屋根 施工前

屋根施工前 屋根施工前

 

カバー工法を行う前に高圧洗浄で汚れをしっかり洗浄

高圧洗浄 高圧洗浄

 

大波(おおなみ)スレートをカバー工法で施工

大波スレートとは

主にセメントと繊維(昔は石綿、現在は環境や安全面を考慮し、ガラス繊維やポリプロピレン繊維)を混ぜて成形され、波形の形状に加工されています。波状の形をしており、耐久性と強度を持たせるために、この形状が選ばれています。
大波スレートは、その波形構造により軽量かつ強度を持ち、コストパフォーマンスが高い建材として、特に産業用建築物で広く利用されています。※ただし、古いものを使用している場合は、石綿の有無や劣化の程度に注意を払う必要があります。

【利点】

  • ・耐久性が高く、腐食に強い。
  • ・軽量で、設置作業が容易。
  • ・波形の構造が雨水の排水をスムーズにする。
  • ・比較的低コスト。
カバー工法 カバー工法

 

棟部分のカバー工法

棟(むね)とは

棟とは、屋根の異なる面が交わる部分を指します。

【棟の種類】

  • ●大棟(おおむね)
    屋根の最も高い部分にある水平な線状の構造を指します。

    • ・例: 家の頂上部分にある横長の部分。
    • ・役割: 屋根の面を接続し、建物全体の安定性を高める。
  • ●隅棟(すみむね)
    屋根面が斜めに交わる部分で、建物の角から頂上に向かう部分。

    • ・例: 寄棟屋根や切妻屋根の斜めのライン。
    • ・役割: 屋根面を接続し、雨水を流しやすくする。
  • ●下り棟(くだりむね)
    大棟から下に向かって伸びる棟のこと。

    • ・例: 建物の一部が突出している場合に見られる。
  • 棟カバー工法 棟カバー工法
    棟カバー工法 棟カバー工法

軒先のカバー工法

軒先(のきさき)とは

軒先(のきさき) は、建物の屋根が外壁より外側に張り出している部分の先端を指します。日本の建築では、伝統的な木造建築から現代の住宅まで、軒先は建物のデザインや機能において重要な役割を果たします。軒先は、建物を雨風から守るだけでなく、デザイン性や快適性にも大きな影響を与える重要な部分です。適切な設計とメンテナンスを行うことで、建物全体の寿命を延ばし、美観を保つことができます。

軒先カバー工法 軒先カバー工法

 

ケラバもしっかりとカバー工法で施工

ケラバとは

ケラバ

ケラバとは、建物の屋根の端部にあたる部分で、屋根が外壁より外側に突き出している部分のことを指します。特に切妻屋根や寄棟屋根などのスタイルで見られる重要な構造部分です。ケラバは、建物の屋根の端部を保護し、美観や機能性を高める重要な要素です。雨風から建物を守るだけでなく、建物の印象を左右するため、設計や施工の際には防水性や耐久性、美観を考慮して適切に仕上げる必要があります。

ケラバ カバー工法 ケラバ カバー工法

 

スレート屋根施工完了!カバー工法で耐久性アップ

スレート屋根施工完了 スレート屋根施工完了

 

老朽化した屋根が見違えるほど美しく✨

今回、アスベスト入りのスレート屋根を大波スレートを用いたカバー工法で施工しました。施工前の状態は非常に悪く、屋根全体が老朽化し、見た目だけでなく機能面でも不安がありました。しかし、カバー工法を採用することで、既存の屋根を撤去せずに新しい屋根材を重ねる形でリフォームを実施。作業はスムーズに進み、仕上がりは想像以上に美しいものとなりました。

機能性と耐久性も大幅アップ!

大波スレートの採用により、屋根全体の防水性や耐久性が格段に向上しました。また、これにより将来的な維持管理の手間も軽減され、建物全体の寿命を延ばす効果が期待できます。今回の施工は外観の美観だけでなく、安全性や快適性も同時に改善された、大変満足のいく屋根リフォームとなりました。

安心できる住環境へ

長年の課題だったアスベスト屋根を解消し、美しく仕上がった新しい屋根が建物全体に新たな価値をもたらしてくれました。この屋根リフォームを通じて、快適さと安全性が格段に向上したことを実感しています。

 

屋根リフォーム 施工前 屋根リフォーム 施工後
屋根施工前

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