リフォームコラム

リフォームの養生不足で床や家具が傷つく?工事前に確認したい7つのポイント

リフォーム工事で行う「養生」とは?

リフォームにおける養生とは、工事を行わない場所や既存の設備を、傷・汚れ・ホコリなどから守るための保護作業です。

工事内容や建物の状況に応じて、次のような場所を保護します。

  • 玄関
  • 廊下や階段
  • フローリング
  • 壁や柱の角
  • ドアや建具
  • 家具・家電
  • エレベーター
  • マンションの共用廊下
  • 資材の搬入経路

使用する資材も、薄いシートだけではありません。

床用の養生ボード、プラスチック段ボール、滑り止めシート、ビニールシート、マスカー、コーナーガードなど、保護する場所や工事内容に応じた資材を使い分けます。

養生が必要な3つの理由

養生

既存の床や壁を傷から守るため

リフォームでは、工事箇所以外の既存部分を残しながら作業することが多くあります。

システムキッチンやユニットバスなどの大きな商品を搬入する際は、廊下や出入口の壁へ資材が接触する可能性があります。

また、工具箱や廃材を床へ直接置くと、フローリングに傷やへこみが生じることがあります。

工事箇所だけでなく、玄関から施工場所までの搬入経路を保護することが重要です。

解体時のホコリを広げないため

壁、床、タイル、設備などを解体すると、細かなホコリが発生します。

工事場所と生活スペースをシートなどで区切らなければ、ホコリが隣室や家具、家電へ入り込む可能性があります。

住みながらリフォームを行う場合は、生活スペースへの影響を抑えるための間仕切り養生や、工事内容に応じた清掃が欠かせません。

マンションの共用部分を保護するため

マンションのエントランス、エレベーター、共用廊下などは、ほかの居住者も使用する共用部分です。

資材搬入や廃材搬出によって傷や汚れが生じると、管理会社や管理組合、近隣住民とのトラブルにつながる場合があります。

マンションでは、管理規約や工事申請の条件に養生範囲が定められていることもあるため、事前確認が必要です。

養生不足によって起こりやすいトラブル事例

事例1:解体時のホコリが隣の部屋まで広がった

キッチンを解体した際、リビングとの境目を十分に区切っていなかったため、細かなホコリが家具や家電へ付着したケースです。

扉を閉めているだけでは、隙間からホコリが移動することがあります。

工事内容によっては、床から天井までビニールシートなどで区切り、出入口部分もできるだけ隙間が生じないようにする必要があります。

事例2:資材搬入時に廊下の壁紙を傷つけた

大きなキッチン部材を運ぶ際に、廊下の角へ接触し、壁紙が破れたケースです。

床には養生がされていても、壁や柱の角が保護されていなければ、搬入時に傷が生じる可能性があります。

搬入する商品の大きさや経路に合わせて、壁面やコーナー部分も保護することが大切です。

事例3:工具や部材によって床に傷がついた

工具箱や金属部材を床へ直接置いたことで、工事箇所以外のフローリングへ擦り傷が残ったケースです。

人が歩くだけの場所と、重い資材を置く場所では、必要な養生方法が異なります。

資材の仮置き場所も含め、保護範囲を決めておく必要があります。

事例4:養生テープを剥がした際に壁紙が傷んだ

ビニールシートを固定していたテープを剥がしたところ、既存の壁紙の表面まで一緒に剥がれてしまったケースです。

既存の壁紙は、経年劣化によって表面が弱くなっていることがあります。

養生用のテープであっても、下地や表面材との相性、貼り付け期間によって影響が出る場合があるため、目立たない場所での確認や貼り方への配慮が必要です。

事例5:共用廊下にホコリや廃材が残った

マンション工事で、廃材を運んだ後の共用廊下に細かな粉や汚れが残り、居住者から管理会社へ連絡が入ったケースです。

養生を設置するだけでなく、作業終了後に状態を確認し、必要に応じて清掃することが重要です。

なぜ養生不足が起こるのか

工事規模を小さく考えすぎている

「設備を1台交換するだけだから」と簡易的な養生で作業を始めたものの、搬入する商品が大きく、廊下や壁まで保護が必要だったというケースがあります。

短時間の工事でも、商品の大きさや搬入経路によって必要な養生は異なります。

養生範囲の打ち合わせが不足している

営業担当者と現場の職人で、保護する範囲が十分に共有されていないと、必要な場所の養生が抜ける可能性があります。

家具の移動、資材の仮置き場所、搬入経路なども、着工前に現場へ共有しておくことが大切です。

費用や時間を優先しすぎている

養生には資材費だけでなく、設置と撤去の時間も必要です。

極端に工期や費用を抑えた結果、現場保護の作業が簡略化されれば、傷や汚れのリスクが高まります。

ただし、見積書に「養生費」という独立した項目がない場合でも、仮設工事費や施工費、諸経費などに含まれていることがあります。

項目名だけで判断せず、養生の範囲と方法を確認しましょう。

養生トラブルを防ぐ7つのチェックポイント

チェック1:見積もりに養生が含まれているか確認する

見積書に「養生費」「仮設工事費」「現場管理費」などの記載があるか確認しましょう。

記載が見当たらない場合は、

「養生は見積もりのどの項目に含まれていますか」

「どの範囲まで保護してもらえますか」

と質問します。

大切なのは、項目の有無だけでなく、実際に何を行う予定なのかを確認することです。

チェック2:玄関から施工場所までの経路を確認する

商品や資材がどこから搬入され、どの経路を通るのかを確認します。

床だけでなく、狭い廊下の壁、柱の角、ドア枠、階段など、接触しやすい場所も保護対象になります。

大型設備を搬入する場合は、商品の大きさと搬入経路を事前に確認してもらいましょう。

チェック3:住みながら工事をする場合は間仕切り方法を聞く

生活スペースと工事場所が近い場合は、ホコリの飛散を抑える方法を確認します。

工事場所をビニールシートで区切るのか、扉の隙間を保護するのか、毎日どのような清掃を行うのかを聞いておくと安心です。

ただし、工事内容や住宅の間取りによって、ホコリを完全に遮断することが難しい場合もあります。

施工会社から事前に説明を受け、必要に応じて家具や衣類を移動させましょう。

チェック4:家具や家電の移動範囲を決める

工事場所の近くにある家具や家電について、施主様が移動するのか、施工会社が対応するのかを決めておきます。

小物、割れ物、貴重品、精密機器などは、可能な限り施主様側で安全な場所へ移動しておきましょう。

移動できない大型家具については、シートなどで保護できるか相談します。

チェック5:着工前に既存部分を撮影する

玄関、廊下、階段、ドア、壁、フローリングなど、搬入経路の状態を写真に残しておきましょう。

工事前の状態を記録しておくことで、既存の傷なのか、工事中に生じたものなのかを確認しやすくなります。

施工会社と一緒に傷や汚れを確認しておく方法もあります。

チェック6:工事初日に養生の状態を確認する

解体や搬入を始める前に、必要な場所へ養生が設置されているかを確認します。

気になる場所があれば、職人へ個別に指示するのではなく、営業担当者や現場責任者へ相談しましょう。

養生方法は施工会社が安全性や作業内容を踏まえて判断するため、現場責任者を通して調整することが大切です。

チェック7:毎日の清掃と養生点検について聞く

養生材は、工事中にずれたり破れたりすることがあります。

長期間の工事では、作業終了後に養生の状態を確認し、必要に応じて補修することが大切です。
マンションの場合は、共用部分に汚れや廃材が残っていないかも確認してもらいましょう。

マンションリフォームで特に確認したい養生

マンションでは、専有部分だけでなく、共用部分の保護が必要です。

確認する場所には、次のようなものがあります。

  • ・エントランス
  • ・オートロック周辺
  • ・エレベーター
  • ・共用廊下
  • ・階段
  • ・搬入口
  • ・資材の一時置き場

管理組合や管理会社によって、養生する場所、使用できる資材、設置・撤去時間などが決められていることがあります。

工事申請と併せて、施工会社が管理規約を確認しているか聞いておきましょう。

丁寧な施工会社が行う養生とは

必要な養生は工事内容や住宅の状態によって異なりますが、丁寧な施工会社は現場に合わせて保護方法を検討します。

例えば、次のような対応です。

  • ・搬入経路の床を養生ボードで保護する
  • ・壁や柱の角へコーナーガードを設置する
  • ・工事場所と生活スペースをシートで区切る
  • ・家具や設備を必要に応じてカバーする
  • ・マンションの共用部分を管理規約に沿って保護する
  • ・作業終了後に養生状態と周辺の汚れを確認する

養生材を多く使用すれば必ず良いというものではありません。

工事内容、搬入物、既存仕上げの状態に合わせて、必要な場所を適切な方法で保護することが重要です。

福岡で大切な住まいを守るリフォームを

養生は、完成後には撤去されるため、目に見える仕上がりとして残るものではありません。

しかし、既存の床や壁、家具、マンションの共用部分を守るためには欠かせない工程です。

リフォーム会社を選ぶ際は、商品の価格や施工費だけでなく、搬入経路や生活スペースをどのように保護するのかも確認しましょう。

福岡でリフォームをご検討中の方は、トラストホームへお気軽にご相談ください。

工事内容や住宅の状況を確認し、玄関から施工場所までの搬入経路、既存の床・壁、家具、共用部分など、必要な範囲に配慮しながら工事を進めます。

住みながらのリフォームやマンション工事に伴う養生についても、現地調査の際に分かりやすくご案内いたします。

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