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システムキッチンの配管設計

今回のトラストNEWSは、システムキッチンの配管設計のご紹介です。

システムキッチンの配管スペース

システムキッチンとは、調理器具、収納、調理台などが一体化されたキッチンの設備です。このシステムキッチンには、排水管や給水管、ガス管など、さまざまな配管が必要になります。配管スペースは、これらの配管を効率よく、かつ安全に設置するために非常に重要な役割を果たします。設置時には、配管がスムーズに流れるように設計し、将来的なメンテナンスやトラブルシューティングを考慮して、適切なスペースを確保することが求められます。

配管スペースの設計要点

システムキッチンの配管スペースには、以下の主要な要素が含まれます。

1. 排水管

システムキッチンには洗い物をするためのシンクや食洗機、また調理台の一部として使用される水の排水を行うために、排水管を設置する必要があります。排水管は、通常、30mm〜50mm程度の直径を持ち、キッチンのシンクから洗剤や油などを含む水を効率よく排出するための構造が求められます。排水管が適切に設置されていないと、水漏れや悪臭の原因となり、また詰まりが発生しやすくなります。

排水管の設置には、排水トラップ(排水を逆流させないための装置)やベント(排水管内の空気圧を均等に保つための管)などが含まれることが一般的です。また、排水管はできるだけ直線的に設置されることが望ましく、曲がり角が多い場合、排水がスムーズに流れない原因となります。配管の傾斜角度にも注意が必要で、排水が重力でスムーズに流れるように設計されます。

2. 給水管

システムキッチンには、シンクや調理台の上に水を供給するための給水管が必要です。給水管は、通常、15mm〜20mm程度の直径を持ち、冷水と温水の二つのラインが分けられて設置されます。給水管は、清潔で新鮮な水を供給するため、内部の素材にも注意が必要です。近年では、錆びにくいステンレスやポリエチレン製のパイプが多く使用されています。

給水管は、システムキッチン内のシンクや食洗機、ウォーターフィルター、さらにはビルトインのコーヒーメーカーやウォーターサーバーに水を供給するための重要なラインです。これらの給水管は、キッチン内で水漏れや詰まりがないように配管される必要があります。また、給水管は一般的に壁の中や床下に設置されますが、システムキッチンの設置の際には、配管が通るスペースを事前に確保する必要があります。

3. ガス管

ガスコンロやガスオーブンなど、ガスを使用する設備にはガス管が必要です。ガス管は、通常、鋼管や銅管が使用され、システムキッチンの中で適切に配置されます。ガス管の設置には、専門的な技術と注意が必要であり、絶対に漏れを防ぐためにきちんと接続する必要があります。

ガス管の配管スペースも重要な要素です。ガス管は、目立たない場所に設置されることが一般的で、キッチンの他の配管や設備と干渉しないように配慮されます。ガス管は耐圧性を持ち、事故を防ぐために定期的な点検が必要です。また、ガス漏れを感知するためのセンサーを設置することも推奨されます。

配管図

システムキッチンにおける配管図は、配管の設置位置、配管の種類、配管の流れを示す重要な設計図です。配管図には、排水管、給水管、ガス管などの全ての配管経路が記載されます。配管図を作成することにより、施工時に配管の位置や接続方法を正確に確認することができます。

配管図には以下の情報が含まれます。

  • 配管の種類とサイズ:使用する配管の種類(PVC、銅管、ステンレス管など)とそのサイズ(直径など)が記載されます。
  • 配管の経路:配管がどこを通るのか、床下や壁内、天井裏を通すのかが示されます。
  • 配管の接続点:配管がどの部分に接続されるのか、シンクやガスコンロなど、具体的な接続点が記載されます。
  • 配管の勾配:排水管の場合、流れがスムーズに行われるように、適切な勾配(通常1/100~1/200)が記載されます。

配管図は、キッチンのレイアウトに基づき、必要なスペースを計算し、適切な配置を決定します。これにより、施工後のトラブルを避けることができます。

横引き配管

横引き配管とは、システムキッチンの配管の一種で、配管を壁や床に沿って横方向に配置する方法です。主に、給水管や排水管、ガス管などを横に引いて設置する場合に用いられます。横引き配管は、キッチンの設置スペースを効率的に使うために非常に有効な方法です。

横引き配管にはいくつかの利点があります。

  1. スペースの有効活用:配管を壁や床に沿わせることで、設置スペースを最大限に活用できます。
  2. 施工の容易さ:横引き配管は、比較的簡単に施工できるため、現場での作業効率が高いです。
  3. 後のメンテナンスが容易:配管が目に見える部分に設置されるため、後のメンテナンスやトラブルシューティングが容易です。

横引き配管には注意すべき点もあります。

  • 配管の取り回し:配管を横に引くことで、他の設備との干渉が発生する可能性があるため、設置時には十分に注意が必要です。
  • 配管の漏れ対策:特に水道やガスの配管において、漏れを防ぐために適切な接続方法と密閉処理を行うことが求められます。
  • 配管の支持:横に引いた配管が垂れ下がらないように、適切な支持が必要です。

 

◆配管スペース◆

既設の横引き配管を生かしてリフォームできる ⇒既設横引き配管をそのまま活用

集合住宅で一般的な、壁からの横引き配管にも対応するため、背面部に配管スペースを確保したキャビネットです。ステンレス製、木製ともに、シンク用とグリル用のほとんどのキャビネットに配管スペース付キャビネットをご用意しています。

 

●配管スペース寸法例

1

 

●配管スペースイメージ図

2

 

 

 

○図の奥行き65cmの場合です。

○キャビネットの種類により対応できない場合もございます。詳細は各商品ガイドブックをご参照ください。

○PSとは給水管・排水管などの生活排水に関わるパイプ設備が通るスペースの略称です。

 

◆排水口接続位置◆

排水管・本管から離れた位置にシンクをレイアウトできる ⇒既設排水管・本管をそのまま活用

フロアラインからトラップ下端までを従来より高い位置にしたシンク排水部品です。1/50の排水勾配で横引きできる距離が長くなるため、リフォーム時のレイアウト変更の自由度が高まります。

 

●寸法図参考

 

⇒Wサポートシンク

3

 

⇒スキットシンク

4

 

●ステンレス排水口接続位置イメージ図

5

まとめ

システムキッチンの配管設計は、快適で安全なキッチン環境を作るために非常に重要です。配管スペースを適切に確保し、配管図を通じて全体の設計を明確にすることで、施工後の問題を未然に防ぐことができます。横引き配管を取り入れることで、空間の有効活用や施工の効率化が図れますが、その際には漏れや接続不良を防ぐために十分な注意が必要です。

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