クリナップ「コラーノ」のセパレートタイプは、キッチンを使用する方の身体状況や設置スペースに合わせながら、使いやすいキッチンを計画しやすいことが特徴です。車いす対応キッチンでは、単にワークトップを低くするだけでは十分とはいえません。車いすでキッチンの正面まで近づけるか、膝やフットレストが設備に当たらないか、座った位置から水栓や加熱機器へ手が届くか、レンジフードを操作できるかなど、実際の調理動作を一つずつ考えながらプランニングすることが重要です。セパレートタイプでは、こうした使う方の動作を考えながら、設置する空間に合わせたキッチンづくりを検討できます。
豊富なカラーやサイズから住まいに合わせて選べる
バリアフリーキッチンでは機能性が重視されますが、毎日使用する設備だからこそ、デザインにもこだわりたいところです。コラーノのセパレートタイプは、カラーやサイズの選択肢から、設置する空間やインテリアに合わせてプランニングできることもポイントです。マンションや戸建住宅など、キッチンに使えるスペースは住まいによって異なります。既存の間取りや周辺設備との関係を確認しながらサイズを検討することで、限られたスペースでも車いすで使用しやすいキッチンを計画できます。また、キッチンの色はLDK全体の印象にも大きく関わります。床や壁、建具、家具などとの組み合わせまで考えることで、バリアフリーの機能性を備えながら、住まいになじむキッチン空間を目指せます。
レンジフードのスイッチを操作しやすい位置へ
一般的なレンジフードでは、本体の高い位置に操作スイッチが付いている場合があります。立った状態であれば問題なく操作できても、車いすや椅子に座った状態では手が届きにくく、身体を大きく伸ばさなければならないことがあります。コラーノでは、レンジフードのスイッチを手の届きやすい壁面に設けることで、座った状態からでも操作しやすいよう配慮されています。調理を始めるときに換気扇を運転し、料理が終わったら停止するといった日常的な操作を、無理の少ない姿勢で行いやすくなります。車いす対応キッチンでは、設備そのものの性能だけでなく、「どこにスイッチがあるのか」「座った位置から手が届くのか」まで確認することが大切です。
サポートバーで身体の位置調整や立ち座りをサポート
コラーノには、キッチンでの動作を補助するサポートバーが設けられています。車いすや椅子に座った状態から身体をキッチン側へ近づけたり、姿勢を整えたりする際につかまる場所として活用できます。また、立った姿勢と座った姿勢を使い分けながら料理をする方にとっては、立ち座りの際に身体を支えるための補助として役立つ場合もあります。ただし、サポートバーがあればすべての方が安全に立ち座りできるわけではありません。身体状況や利き手、車いすの位置、普段の動作などによって適した使い方は異なります。そのため、実際にキッチンを使用する方の動きを確認しながら、サポートバーの使い方を検討することが重要です。
ニースペースで車いすのままキッチンへ近づきやすく
車いす対応キッチンを考えるうえで特に重要なのが、ニースペース(膝まわりの空間)です。一般的なキッチンでは、ワークトップの下に収納キャビネットが設置されているため、車いすのまま正面から近づこうとしても、膝やフットレストがキャビネットに当たってしまう場合があります。身体をキッチンへ近づけられなければ、ワークトップやシンクまでの距離が遠くなり、腕を大きく伸ばした状態で作業することになります。コラーノでは、足元にニースペースを確保することで、車いすの膝まわりをキッチン下へ入れやすくし、作業する場所へ身体を近づけやすい設計となっています。これにより、食材を切る、盛り付ける、水仕事をするといった作業を、座った状態から行いやすくなります。
「ニースペースがある」だけでなく車いすとの相性を確認
ニースペースを設ける場合でも、すべての車いすで同じように使用できるとは限りません。車いすにはさまざまな種類があり、座面の高さや膝の位置、アームレスト、フットレストなどの寸法が異なります。そのため、キッチンリフォームでは、使用する車いすがニースペースへ無理なく入るか、ワークトップへ十分に身体を近づけられるかを確認することが大切です。ワークトップの高さだけを確認するのではなく、キッチン下の有効な高さや奥行き、車いすの寸法などを総合的に考える必要があります。
キッチン前の通路スペースも重要
車いす対応キッチンでは、キッチン本体だけをバリアフリー仕様にしても、周囲のスペースが狭ければ十分に使いやすくならない場合があります。例えば、キッチンの前で方向転換できるか、冷蔵庫からシンク・調理スペース・加熱機器へ移動しやすいか、家族や介助する方が一緒に作業できるスペースがあるかなども確認したいポイントです。特にマンションのバリアフリーキッチンリフォームでは、既存の間取りや給排水設備などによってレイアウトに制約が生じる場合があります。コラーノのサイズだけで判断せず、キッチン本体+車いすで動くためのスペースを一体として計画することが大切です。
「座ったまま料理する」一連の動作から考える
クリナップ「コラーノ」のセパレートタイプを検討するときは、それぞれの機能を個別に見るだけではなく、実際の料理の流れを想定すると使いやすいプランを考えやすくなります。冷蔵庫から食材を取り出す → キッチンへ移動する → 食材を洗う → 下ごしらえをする → 加熱する → 盛り付ける → 後片付けをするこの一連の動作を車いすに座った状態で行ったときに、どこで身体を伸ばす必要があるのか、どこで方向転換が必要になるのか、どの設備が手の届きにくい位置にあるのかを確認します。ニースペースやサポートバー、操作しやすい位置に設けられたレンジフードスイッチなどは、こうした日常的な調理動作を行いやすくするための工夫です。
使用する方に合わせた車いす対応キッチンへ
クリナップ「コラーノ」のセパレートタイプは、車いす対応キッチン・バリアフリーキッチンへのリフォームを検討している方にとって、身体状況や住まいに合わせたキッチンづくりを考えやすい選択肢です。ただし、バリアフリーキッチンに「すべての人に共通する使いやすい寸法」があるわけではありません。使用する方の身長や座高、腕の長さ、利き手、車いすの種類、身体状況、家族との共用方法などによって、使いやすい高さや配置は変わります。そのため、コラーノを使った車いす対応キッチンリフォームでは、商品の機能だけでなく、実際に使用する方の動作と住宅の条件を確認しながらプランニングすることが大切です。ニースペース、サポートバー、スイッチの位置、ワークトップ、周囲の通路などを総合的に検討することで、毎日の料理や片付けを行いやすいキッチン空間へとつながります。※カラー・サイズ・設備・対応可能な仕様などは、プランや時期によって異なる場合があります。採用時にはクリナップの最新カタログ・仕様資料で確認することをおすすめします。
ワークトップ

クリナップ「コラーノ」のワークトップは、毎日の調理や片付けを行う中心的なスペースです。特に車いす対応キッチン・バリアフリーキッチンでは、ワークトップの高さや足元の空間だけでなく、表面のお手入れのしやすさや使い勝手も重要になります。ワークトップの素材には、それぞれ異なる特徴を持つステンレスと人工大理石があり、キッチンの使い方や好みのデザインに合わせて検討できます。どちらが優れているということではなく、料理の頻度、お手入れ方法、インテリアとの相性などを考えながら選ぶことがポイントです。
ステンレス|キッチンで使いやすい実用性の高い素材
ステンレスは、水や汚れに強く、キッチンのワークトップとして長く使われてきた素材です。水仕事の多いキッチンでは、食材の水分や調理中の汚れなどがワークトップへ付着します。ステンレスは表面を拭き取りやすいため、調理後のお手入れを行いやすいことがメリットです。車いすや椅子に座ってキッチンを使用する場合、掃除のために複雑な作業を行ったり、長時間同じ姿勢を続けたりすることが負担になる場合があります。日常的な汚れを拭き取りやすいワークトップは、座った姿勢で行うキッチンのお手入れ負担を軽減するうえでも役立ちます。
水まわりとの相性がよく、お手入れしやすい
キッチンのワークトップは、シンクから飛んだ水や食材の水分などに触れる機会が多い場所です。ステンレスはこうしたキッチン環境で使用しやすく、適切なお手入れを続けることで清潔な状態を保ちやすい素材です。特にシンク周辺では水滴が残りやすいため、調理や洗い物が終わったあとにサッと拭き取れることは、毎日の使い勝手につながります。ただし、ステンレスだから傷や汚れがまったく付かないわけではありません。使用していく中で細かな傷や水滴跡などが生じることもあるため、メーカーが推奨する方法でお手入れすることが大切です。
熱に強い素材でも、熱い鍋の直置きには注意
ステンレスは比較的熱に強い素材ですが、熱した鍋やフライパンをそのままワークトップへ置いてよいとは限りません。ワークトップ本体だけでなく、周辺部材や接合部分などへの影響も考えられるため、熱い調理器具を置く際には鍋敷きを使用するなど、製品の取扱説明書に沿った使い方が基本です。特に車いすで調理する場合は、加熱を終えた鍋をどこへ移動させるのかもあらかじめ考えておくと、調理動線をつくりやすくなります。
ステンレスならではのシンプルなデザイン
ステンレスワークトップは、機能面だけでなく、シンプルですっきりとした外観も特徴です。金属ならではの質感は、モダンなキッチンやシンプルなインテリアとも合わせやすく、機能性を重視したキッチン空間にも自然になじみます。扉カラーや床材、壁紙などとの組み合わせによって印象が変わるため、バリアフリーの機能だけでなくデザインにもこだわりたい場合は、キッチン全体のコーディネートから考えてみるとよいでしょう。
人工大理石|インテリアに合わせやすいデザイン性が魅力
人工大理石は、明るくやわらかな印象のキッチンから上質感のある空間まで、さまざまなインテリアに合わせやすいワークトップ素材です。ワークトップはキッチンの中でも面積が大きく、室内に入ったときに目に入りやすい部分です。そのため、素材や色によってキッチン全体の雰囲気が大きく変わります。人工大理石ならではの質感や色合いを活かすことで、車いす対応キッチンでも機能性だけを重視した印象になりすぎず、住まいのインテリアに合わせた空間づくりを楽しめます。
表面を拭き取りやすく、毎日のお手入れにも配慮
人工大理石も、キッチンでの日常的なお手入れを考えた素材です。調理中に水や調味料などが付着しても、適切な方法で早めに拭き取ることで、きれいな状態を維持しやすくなります。車いす対応キッチンでは、ワークトップの奥まで手が届きやすいかという点も重要です。素材のお手入れ性能だけでなく、座った位置からワークトップ全体を拭きやすい奥行きや高さになっているかまで確認すると、日常のお手入れがしやすいキッチンにつながります。なお、人工大理石の耐熱性・耐汚染性・お手入れ方法などは、採用されている素材や仕様によって異なります。熱い鍋やフライパンなどの扱いについては、必ずメーカーの取扱方法を確認しましょう。
車いす対応キッチンではワークトップの「高さ」も重要
ワークトップを選ぶ際、素材と同じくらい重要なのが作業する高さです。立って料理することを前提とした高さでは、車いすに座った状態からワークトップが高く感じられ、食材を切ったり盛り付けたりする際に腕を上げた姿勢になってしまう場合があります。反対に、車いすで使用する方だけに合わせて低くしすぎると、家族が立って使用するときに前かがみになりやすくなることもあります。そのため、コラーノを使ったキッチンリフォームでは、使用する方の座面高さ・肘の位置・座高・普段の調理姿勢・家族との共用方法などを確認しながら、使いやすいワークトップを検討することが重要です。
ワークトップ下のニースペースと合わせて考える
車いす対応キッチンでは、ワークトップの高さだけを調整しても、下部にキャビネットがあると膝やフットレストが当たり、身体を作業台へ近づけられない場合があります。そこで重要になるのが、前項でも紹介したニースペースです。足元に空間を確保することで、車いすのままワークトップへ近づきやすくなり、食材を切る・盛り付けるといった作業を座った姿勢から行いやすくなります。つまり、車いす対応キッチンでは、ワークトップの高さ × ニースペース × 奥行き × 車いすの寸法をセットで考えることがポイントです。
「洗う・切る・加熱する」の移動も考えたワークトップ計画
ワークトップは単なる作業台ではなく、シンクと加熱機器をつなぐ重要なスペースでもあります。車いすで料理をする場合、食材を洗ったあとに調理スペースへ移動し、さらに加熱機器へ移動するという動作を繰り返します。そのため、ワークトップの広さだけでなく、シンク・作業スペース・加熱機器をどのようにつなげるかも重要です。調理した鍋や食材をどこに置くのか、まな板をどこで使うのか、盛り付けた料理をどこへ移すのかなど、普段の料理をイメージしながら計画すると、車いすでの移動を抑えた使いやすいキッチンにつながります。
素材だけでなく「座った状態で使いやすいか」で選ぶ
クリナップ「コラーノ」のワークトップを検討する際には、ステンレスと人工大理石の見た目や素材の特徴だけでなく、実際に車いすや椅子に座った状態で使いやすいかという視点が重要です。「手前から奥まで手が届くか」「食材を切りやすい高さか」「シンクから調理スペースへ物を移しやすいか」「使用後に自分で掃除しやすいか」といった実際の動作を確認していきます。車いす対応キッチン・バリアフリーキッチンでは、一つひとつの設備の性能だけで使いやすさが決まるわけではありません。ワークトップ・ニースペース・シンク・水栓・加熱機器・収納を一体として計画することが、毎日の調理を行いやすいキッチンづくりにつながります。クリナップ「コラーノ」でキッチンリフォームを検討する際には、素材のデザイン性やお手入れのしやすさとともに、実際に使用する方の身体状況や調理スタイルに合ったワークトップを選ぶことが大切です。
シンク

クリナップ「コラーノ」のシンクは、キッチンのサイズに合わせて洗い物や食材の下ごしらえを行いやすいスペースを確保しています。車いす対応キッチンでは、シンクそのものの大きさだけでなく、座った姿勢からシンク内へ手が届きやすいか、身体をシンクへ近づけられるか、水栓を無理なく操作できるかなど、実際の水仕事を想定した設計が重要です。毎日使用する場所だからこそ、「洗う・すすぐ・置く・片付ける」という一連の動作を座った状態で行いやすいかを確認しながら、シンクまわりを計画することがポイントになります。
ゆとりのあるシンクで洗い物をしやすく
シンクにある程度の広さがあることで、食器や調理器具をまとめて置きやすくなり、洗い物を行う際にも作業スペースを確保しやすくなります。食後の食器だけでなく、調理中に使用したボウルや鍋などもシンク内に置きやすいため、ワークトップ上に洗い物が広がるのを抑えながら作業できます。特に車いすでキッチンを使用する場合、物を移動させるために何度も車いすの向きを変えることが負担になる場合があります。シンクまわりに必要なスペースを確保することで、洗い物をシンクへ置く、洗う、すすぐといった作業を一か所で行いやすくなることは、バリアフリーキッチンを考えるうえで大切なポイントです。
食器だけでなく調理器具も洗いやすい
キッチンのシンクでは、皿やコップだけでなく、まな板・ボウル・フライパン・鍋など、さまざまな大きさのものを洗います。シンクにゆとりがあれば、大きめの調理器具を洗う際にも作業スペースを確保しやすくなります。車いすや椅子に座った状態では、洗い物を持ち上げたり向きを変えたりする動作が立っているときとは異なるため、シンク内で作業できる範囲が確保されていることも使いやすさにつながります。
ステンレスシンクで日常のお手入れにも配慮
コラーノのシンクには、キッチンの水まわりで使いやすいステンレスが採用されています。シンクは水や食品、油汚れなどに触れる機会が多いため、日常的にお手入れしやすいことが重要です。ステンレスは水まわりに適した素材で、使用後の汚れを適切に洗い流したり拭き取ったりすることで、きれいな状態を維持しやすいという特徴があります。ただし、ステンレスであっても傷や水アカ、汚れがまったく付かないわけではありません。使用後は水分や汚れを残したままにせず、メーカーが推奨する方法で定期的にお手入れすることが大切です。
シンクまわりは「掃除のしやすさ」も重要
車いす対応キッチンのリフォームでは、料理をするときだけでなく、使用後のお手入れまで考えて設備を選ぶことが重要です。シンクの隅や排水口などへ座った位置から手が届きにくいと、毎日の掃除が負担になることがあります。そのため、シンクを選ぶ際には、見た目や大きさだけではなく、「座った状態からシンク全体へ手を伸ばしやすいか」「汚れた場所を自分で掃除しやすいか」といった点も確認しておきたいところです。
シンクの大きさだけでなく「深さ」にも注目
車いす対応キッチンでは、シンクの幅や広さだけではなく、シンクの深さも使い勝手を左右します。深すぎるシンクでは、座った状態から底へ手を伸ばす際に、身体を前へ大きく傾ける必要が生じる場合があります。反対に、浅さだけを優先すると、使用する水量や水栓との組み合わせによっては水はねが気になることもあります。そのため、シンクを選ぶ際には、使用する方の座高や腕の長さ、ワークトップの高さなどを確認しながら、底まで無理なく手が届くかを考えることが大切です。
ニースペースと組み合わせて身体を近づけやすく
シンクの使いやすさを考えるうえで重要になるのが、コラーノのニースペースです。車いすの膝や足元が入る空間を確保することで、シンクの正面へ身体を近づけやすくなります。いくらシンク自体が使いやすくても、下部のキャビネットなどが邪魔をして車いすで近づけなければ、腕を大きく伸ばして水仕事をしなければなりません。そのため、車いす対応キッチンでは、シンクの大きさ・深さ × ワークトップの高さ × ニースペース × 車いすの寸法を一体として考えることがポイントです。
水栓の位置や操作方法も合わせて確認
シンクでの水仕事には水栓の操作が欠かせません。座った位置から水栓まで手が届くか、水を出したり止めたりしやすいか、シンク内の必要な範囲へ水を流しやすいかなども確認しておきましょう。車いす対応キッチンでは、「シンクには手が届くのに、水栓を操作するには身体を大きく伸ばさなければならない」という状態を避けることが大切です。シンクと水栓を別々に考えるのではなく、実際に座った姿勢で水仕事をする場面を想定して組み合わせることで、使いやすい水まわりを計画できます。
シンクから調理スペースへの動線もポイント
料理では、シンクだけで作業が完結するわけではありません。食材をシンクで洗ったあと、ワークトップで切り、加熱機器へ移動するという流れがあります。車いすで料理をする場合には、この移動をできるだけスムーズに行える配置にすることが重要です。「洗う → 切る → 加熱する」という基本的な調理動線を考え、シンク・ワークトップ・加熱機器を使いやすい位置関係にすることで、車いすの移動や身体の向きを変える回数を抑えやすくなります。
毎日の水仕事を基準にシンクを選ぶ
クリナップ「コラーノ」のような車いす対応キッチン・バリアフリーキッチンを検討するときには、シンクの大きさや素材だけで判断するのではなく、実際に使用する方の動作から考えることが重要です。「車いすでシンクの正面まで近づけるか」「底まで手が届くか」「水栓を操作しやすいか」「大きな調理器具を洗いやすいか」「使用後に掃除しやすいか」など、一つひとつ確認していきましょう。ワークトップ・ニースペース・水栓・収納なども含めて水まわり全体を計画することで、毎日の料理や片付けを行いやすい車いす対応キッチンリフォームにつながります。
IHクッキングヒーター

クリナップ「コラーノ」のような車いす対応キッチン・バリアフリーキッチンでは、加熱機器についても、座った姿勢からの操作性やお手入れのしやすさを考えて選ぶことが大切です。IHクッキングヒーターは、電磁誘導によって対応する鍋やフライパンを加熱する仕組みで、ガスコンロのような炎を使用しません。火を使わずに調理できることに加え、天板がフラットで掃除しやすいことから、毎日の調理や片付けの負担を軽減したい場合にも検討しやすい加熱機器です。
火を使わないIHで調理中の不安を軽減
IHクッキングヒーターの大きな特徴は、ガスコンロのような炎が出ないことです。車いすに座った状態では、立って調理するときと比べて加熱機器との目線や身体の位置関係が変わります。衣類やふきんなどが炎へ直接触れる心配がないことは、車いすから料理をする場合にもメリットのひとつとなります。一方で、IHだから火傷や火災が起こらないわけではありません。調理後のトッププレートは鍋から伝わった熱で高温になる場合があり、鍋や料理そのものも熱くなっています。そのため、IHを採用する場合でも、高温表示などを確認しながら適切に使用することが大切です。
座った位置から操作しやすいかを確認
車いす対応キッチンでは、IHクッキングヒーターそのものの性能だけでなく、操作部へ無理なく手が届くかという点も重要です。座った状態から身体を大きく伸ばさなくても操作できる位置であれば、加熱の開始・停止や火力調整などを行いやすくなります。IHクッキングヒーターには、機種によってタッチ式などさまざまな操作方法があります。表示の見やすさやボタンの位置、操作方法なども異なるため、使用する方にとって扱いやすい機種かどうかを確認しましょう。特に視認性や操作性を重視する場合は、カタログだけで判断せず、可能であればショールームなどで実際の表示や操作感を確認することもおすすめです。
火力を調整しながら料理しやすい
IHクッキングヒーターは、操作部から加熱の強さを調整できます。炒め物や煮物、湯沸かしなど、料理に合わせて加熱を調整できるため、日常的な調理に幅広く使用できます。ただし、温度調節機能や自動調理機能、安全機能などの内容はIHクッキングヒーターの機種によって異なります。コラーノを使ったキッチンリフォームでは、どのような料理をすることが多いのか、どの程度の機能が必要なのかを整理したうえで機器を選ぶとよいでしょう。
フラットなトッププレートでお手入れしやすい
IHクッキングヒーターは、天板に大きな凹凸が少ないフラットな形状が特徴です。ガスコンロの五徳のような部品を取り外して掃除する必要がなく、調理中に飛んだ油や吹きこぼれなども、トッププレートが冷めてから拭き取りやすくなっています。車いすや椅子に座った状態でキッチンを使用する場合、掃除のたびに複雑な部品を取り外したり、長時間無理な姿勢を続けたりすることが負担になることがあります。そのため、日常のお手入れをシンプルに行いやすいことは、バリアフリーキッチンを考えるうえでもポイントになります。
車いすでは鍋の「見え方」と「移動」も重要
車いすからIHクッキングヒーターを使用する場合には、操作部へ手が届くだけでなく、鍋の中を確認しやすいかもチェックしておきたいポイントです。ワークトップやIHの位置が高すぎると、座った状態では鍋の中が見えにくくなり、調理の様子を確認しづらくなることがあります。また、調理が終わった熱い鍋をどこへ移動するのかも重要です。IHのすぐ横に作業スペースを確保するなど、鍋を持ったまま大きく移動しなくても済むレイアウトを検討すると、座った状態での調理動線をつくりやすくなります。
IH対応の調理器具にも注目
IHクッキングヒーターでは、使用できる鍋やフライパンに条件があります。現在使用している調理器具をそのまま利用できるとは限らないため、IHへの変更を検討する場合には、手持ちの鍋が対応しているか確認しておきましょう。また、車いすから調理する場合には、鍋やフライパンそのものの重さや持ち手の形状も使いやすさに関係します。重い鍋を高い位置で持ち上げたり、大きく移動させたりする必要がないよう、加熱機器とワークトップの位置関係まで含めて計画すると使いやすくなります。
車いす対応キッチンではIH単体ではなく調理動線全体を考える
クリナップ「コラーノ」で車いす対応キッチンリフォームを行う場合には、IHクッキングヒーターだけを使いやすくしても十分ではありません。シンクで食材を洗い、ワークトップで下ごしらえを行い、IHで加熱し、完成した料理を盛り付けるという一連の流れを、座った状態から行いやすい配置にすることが重要です。「洗う → 切る → 加熱する → 盛り付ける」という調理動線をできるだけスムーズにつなげることで、車いすの移動や方向転換を抑えながら料理を進めやすくなります。IHクッキングヒーターの火を使わない加熱方式、操作性、フラットなトッププレートによるお手入れのしやすさといった特徴を活かしながら、ワークトップやニースペース、シンクなどと一体的に計画することが、使う方に合ったバリアフリーキッチンづくりにつながります。※IHクッキングヒーターの操作方法・温度調節機能・安全機能・使用できる調理器具などは機種によって異なります。実際の商品選定時には、採用する機器の最新仕様をご確認ください。
水栓

クリナップ「コラーノ」のような車いす対応キッチン・バリアフリーキッチンでは、水栓の操作性も重要なポイントです。キッチンでは、食材を洗う、手を洗う、鍋に水を入れる、食器をすすぐなど、一日の中で何度も水栓を操作します。そのため、座った姿勢から手が届きやすく、できるだけ無理のない動作で水を出したり止めたりできる水栓を選ぶことが、キッチン全体の使いやすさにつながります。コラーノに採用されるレバー式の水栓は、ハンドルを強く握って回すタイプとは異なり、レバーを動かして吐水・止水や水量などを調整できるため、手や指に力を入れにくい方にも操作しやすい形状です。
レバー式だから握り込まずに操作しやすい
従来のハンドル式水栓では、水を出したり止めたりするためにハンドルを握って回す動作が必要です。一方、レバー式水栓ではレバーを動かして操作するため、指先で強く握り込んで回す動作を減らしやすいという特徴があります。手のひらや指などを使ってレバーを動かせるため、握力が低下している方や細かな操作がしづらい方にとっても、比較的扱いやすい水栓といえます。ただし、実際の操作感や必要な力は水栓の仕様によって異なります。身体状況に合わせて、レバーの大きさや形状、動かしやすさまで確認することが大切です。
車いすでは「手が届く位置」にあることが重要
水栓そのものが操作しやすくても、座った位置から手が届きにくければ使いやすいキッチンとはいえません。特に車いすでは、立った状態と比べて手を伸ばせる範囲が変わるため、シンクの奥行きと水栓までの距離にも注意する必要があります。身体を大きく前へ倒さなくてもレバーへ手が届き、自然な姿勢で水を出したり止めたりできることが理想です。クリナップ「コラーノ」で車いす対応キッチンを計画する際には、水栓だけを見るのではなく、シンクやワークトップ、ニースペースとの位置関係まで確認しましょう。
シンクと水栓をセットで考える
水栓の使いやすさは、シンクとの組み合わせによっても変わります。例えば、座った状態からシンクの底には手が届いても、水栓が遠すぎれば操作するたびに身体を前へ伸ばさなければなりません。反対に、水栓が操作しやすい位置にあっても、シンクの奥まで手が届かなければ洗い物がしづらくなります。そのため、車いす対応キッチンでは、「身体をシンクへ近づける」→「水栓を操作する」→「シンク内で洗う」→「水を止める」という一連の動作を座った状態で行えるかを確認することがポイントです。
毎日繰り返す操作だからこそ負担の少なさが大切
水栓はキッチン設備の中でも、特に操作回数が多い設備のひとつです。料理を始めてから片付けが終わるまで、水を出す・止めるという操作を何度も繰り返します。そのため、一回の操作では小さな違いでも、毎日使い続けることを考えると操作のしやすさは重要です。特に高齢の方や手に力を入れにくい方、車いすを使用する方のキッチンリフォームでは、見た目だけで水栓を選ばず、実際の操作方法まで確認しておくことをおすすめします。
お手入れのしやすさも水栓選びのポイント
キッチン水栓は、水滴や水アカ、調理中の汚れなどが付着しやすい場所です。そのため、毎日の使いやすさを考えるなら、操作性だけではなく表面を拭き取りやすい形状かどうかも確認したいポイントです。凹凸が少ないシンプルな形状であれば、日常的なお手入れを行いやすくなります。水仕事のあとに水滴や汚れをこまめに拭き取ることで、きれいな状態を維持しやすくなります。なお、錆びにくさや耐久性、お手入れ方法については採用される水栓の材質・表面処理によって異なるため、実際の製品仕様に沿ってお手入れすることが大切です。
水温の調整にも注意して使う
レバー式水栓では、水量だけでなく水温を調整できるタイプが一般的ですが、操作しやすい水栓だからといって熱いお湯による火傷のリスクがなくなるわけではありません。特に手の感覚が分かりにくい方などが使用する場合には、給湯器側の温度設定も含めて適切に使用することが重要です。バリアフリーキッチンでは、「操作できること」だけではなく、実際にどのように使用するのかまで考えて設備を選びましょう。
水栓・シンク・ニースペースを一体的に計画
クリナップ「コラーノ」で車いす対応キッチンリフォームを検討する際には、水栓だけを単独で選ぶのではなく、シンクやニースペースとの組み合わせが重要になります。ニースペースへ車いすの膝まわりを入れて身体をシンクへ近づけ、その姿勢から水栓へ無理なく手を伸ばせることで、水仕事を行いやすくなります。さらに、洗った食材を隣のワークトップへ移動しやすいか、洗い終わった食器をどこへ置くのかといった動線まで考えることで、より使いやすいキッチンにつながります。
使用する方の身体状況に合わせて確認することが大切
バリアフリーキッチンでは、すべての方に共通する「最も使いやすい水栓」があるわけではありません。身長や座高、腕の長さ、利き手、握力、車いすの大きさなどによって、使いやすい位置や操作方法は異なります。そのため、クリナップ「コラーノ」でキッチンリフォームを行う際には、「座った状態から水栓まで手が届くか」「レバーを無理なく動かせるか」「シンク内まで手が届くか」など、実際の使用場面を想定して確認することが大切です。水栓・シンク・ワークトップ・ニースペースを一体として計画することで、毎日の調理や洗い物を行いやすい車いす対応キッチン・バリアフリーキッチンを目指すことができます。
扉カラー
